しあわせな経営をめざす先生のための集客・売上アップはじめの一歩インターネットを利用した集客は、これから本当に必要なのか -2

2013.04.10

コラム

admin

今、伸びている広告媒体とは?

えつらく「木を見て森を見ず」ということわざがあります。

その意味は、物事の一部分や細部に気を取られて、全体を見ようとしないこと。物事の細部に気を取られて、大局を見失うことをたとえています。

ここで、当コラムのテーマである「集客や広告」におけるインターネットの位置づけを、大きな森から見てみましょう。

電通の今年の発表によれば、昨年2012年の日本の広告費は5兆8913億円(前年比103.2%)。
うち、新聞広告 (前年比104.2%)、雑誌広告 (前年比104%)、ラジオ広告 (前年比99.9%)、テレビ広告 (前年比103%)、衛生メディア関連広告 (前年比113.7%)、インターネット広告 (前年比107.7%)プロモーションメディア広告(屋外広告、交通広告、折込広告、DM、POP、展示・映像他)(前年比101.4%)となっています。

前年比率で一番、伸びている項目が、「インターネット広告」なのです。

インターネット広告として、弊社ではいろいろな媒体と、よく比較されます。その中で、みなさまもよくご存じのフラッシュマーケティングについて少し。もしかしたら、すでに出稿されたり、クーポンを購入したりと、ご利用されたことがあるかもしれませんね。

最盛期には100を超えるサイトがありましたが、現在では上位20社くらいまでの数字は公開されているものの、市場は縮小傾向にあるようです。詳しくお話しはできませんが、弊社もこれまで複数社から(今年も)お話を聞く機会がありましたがこれからも再編が進みそうな気配です。

インターネットの媒体の選択については、ここで多くは申しません。

ただ、特に「価格を下げる」ことの意味については、長期の視点に立った場合の戦略としてどうなのか、単にイニシャルコストを抑えられることだけに目を奪われて本質を見失っていないか、業界全体に対するユーザーの価値観への影響という意味でどうなのか、「木を見て森を見ず」とならないよう、よく考える必要もあるのではないでしょうか。

ユーザー側のITリテラシーも、日進月歩!

さて、わたくしがつい最近知って、ちょっと驚いたできごとから。

とても基本的な、あるプログラミング言語(コンピューターを動かす指示を記述するための人口言語)の本を手に取ったのですが、その本が偶然にも大学の教科書としても使われている本でした。文系の大学の教養課程で(※理系ではない)、そのプログラミング言語の授業が行われていることを知り、驚きました。先生はご存じかもしれませんね。

一般企業でのパソコンの利用は既によく知られていることですが、非理科系の学生に対しても、ある一定レベル以上の情報処理教育を要求されるようになってきていることがわかります。インターネットを利用する立場の一般ユーザーのITリテラシー(発信できる能力を含めた、基礎的能力)が、ますます日進月歩で進んでいることを実感したできごとです。

大学生は、少し先になるかもしれませんが、将来のわたくしたちの業界のお客様となりうる可能性が高いユーザー層(もしかしたらすでに今も)。

若い世代のITリテラシーが高まっているということは、サロンを探すきっかけとして、コミュニケーションの手段としても、インターネットが利用される機会はさらに増えていくでしょう。ここでも、インターネットは集客に不可欠になっていると言い切っていい理由になるかと思います。

インターネットにつながるデバイスも集客も多様化している時代。

インターネットと言ってもパソコンだけでなく携帯やスマホ、タブレットなど多様化している時代。インターネットで集客する方法も多様化し、進化している時代ですね。

ここ最近のユーザー(個人)のインターネット環境を見てみますと、デバイス別では、携帯電話が一番普及率が高く、次にPC、そしてスマホ(iPhone、アンドロイド等)やタブレット(iPad等)と続きます。

つい最近2013/4/3のニールセンによれば、昨年2012年の1年間でスマホの利用者は倍増、35%になったと発表がありました。スマホの普及率は家賃や所得と正の相関が高く、都市部で普及率が高いという総務省のデータもありますが、これから普及が進むと予想されています。

ご存じの方も多いと思いますが、「機械」がとにかく嫌いな方でも、iPadなどのタブレット端末は、とてもおすすめできると思います。電源をつけて、見えている画面のとおりに指先でタッチするだけで、ほとんどの操作ができ、インターネットもタッチひとつでつながります。

また、どこにでも手軽に携帯できるので、たとえばサロン業務以外の育児や家事などお忙しい先生にとって、手の空いた時間にさっとメールチェックができ、その場できちんとしたメールで返信もできる、という手軽さは、PCの苦手な先生の素晴らしい味方になってくれると思います。

携帯のメールですと、やや小さすぎるディスプレイですし、PCメールとのやりとりが基本的にできないことがあります。タブレットならPCメールも全く問題なく送受信できます。他にも、たとえば仕事に関連するファイルや画像、資料のやりとりもできます。

百聞は一見にしかず、パソコンの設定やセキュリティ対応、メンテナンスが不安だしわからない、だから触りたくもない、という先生でも、とても簡単にインターネット利用をはじめることができると思います。

ただ……、ここまで書きましたが、これをお読みの先生は、すでにインターネットから読んでいただいているので、当てはまらないかもしれませんね。パソコンが苦手な先生の、ご参考までに。

第1回目(前回)の冒頭でご紹介しましたように、すでに日本の8割の方が利用されているインターネット。さらに、ユーザーのデバイスも多様化し、集客の方法も多様化していく時代。すでにインターネットを利用して、ビジネスを加速させている経営者の方も存在している現実も少しご紹介しました。

これからの時代に、サロンの集客、コミュニケーション、そしてインターネットから生まれる新しい文化や新しい世界観、新しいお客様、そして人間関係など、あらゆる意味で、先生のサロン経営が劇的に変わる可能性もあるツール。それがインターネットだとわたくしは思います。

でも、それは活用する先生(経営者)次第でもあります。先生にとって、インターネットからどんな風景が見え、それが、どんな戦略として見えてくるでしょうか。

次回も先生の経営のヒントになれればと思っています。お付き合いいただけたら幸いです。

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