ブライダルエステの魅力第3回 ブライダルエステのトレンド 『マタニティエステ』

2013.06.8

コラム

admin

『ニーズ急増中のマタニティ ブライダルエステ』

20130610コラムブライダルエステ第2回では、ブライダルエステの人気のメニューやコース組みについて触れましたが、第3回はブライダルエステで需要が高まっている「マタニティエステ」についてお話しします。

厚生労働省のデータによると、授かり婚割合は25.3%を占め、4人に1人が授かり婚だと言われています(「平成22年度「出生に関する統計」の概況、人口動態統計特殊報告」より)。比較的まとまった時間がとりやすい出産前の時期に挙式を挙げるカップルが増えており、マタニティ向け情報誌などのメディアでも「授かり婚ウエディング」の特集がよく見受けられます。

近年では、式場側の受け入れ態勢もかなり整ってきており、看護師の有資格者を待機させている会場もあるほどです。マタニティ向けウエディングドレスのラインナップも充実してきています。それに伴い、「おなかに赤ちゃんがいても、綺麗にドレスを着こなしたい。そのためにエステを受けたい」というニーズが急増しています。

『マタニティ特化で成功したサロンも』

妊娠中はホルモンの影響で、身体に様々な変化が起こります。だるさが続く、ひどいむくみ、お肌の不調、毛が濃くなるなど、突然の身体の変化に心も揺れています。
妊娠中の花嫁さんほど、「キレイ」と「癒し」を求めているのです。しかし、ブライダルエステに関してはこのような不安を抱いています。
「マタニティだからエステを断られないか不安」
「妊娠で肌が荒れがち。本当に綺麗になれるのか心配」
「赤ちゃんに影響がない範囲のエステだと、ドレスラインのシェイプアップは不可能?」
「もしエステ中に具合が悪くなったらどうしよう」

ブライダルエステに注力しているエステサロンの中には、このような妊婦さんの不安を逆手にとり、「妊婦さんにやさしいサロンづくり」を行い、成功しているケースが見受けられます。具体的な手法としては、スタッフに出産経験者がいることをPRする、マタニティ専用のブライダルエステコースを作成し、告知する、サロンコンセプトを「マタニティ専門」に一新する、あるいはリピーターにつなげるための託児サービスやキッズスペースを設ける、などの取り組みが行われています。

『マタニティ受け入れ態勢をつくるためのポイント』

エステ初体験の人も多いブライダルエステ。妊娠しているとさらに不安要素が増えるため、はじめてエステの妊婦さんはよりデリケートです。サロンでマタニティエステを行う上では、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。

 1、香り

妊娠中は匂にとても敏感になります。妊婦さんはサロンの部屋の香りや、使用する化粧品のにおいが自分にダメだったらどうしよう…という不安を抱いています。リラックスできるアロマを使用したり、香りが選べたり、数種類の化粧品を用意するなどの配慮が必要です。

 2、施術する姿勢

妊娠中期~後期にはお腹が大きくなってくるため、苦しい体勢があります。お腹を圧迫するうつぶせは避け、横向きまたは座る体勢で施術ができたり、体勢が楽になるように抱き枕を用意すると良いでしょう。

 3、エステ機器はNG

機械を使った施術は、胎児に何かしらの影響を与える可能性があるため、行うことができません。オールハンドでの施術が基本になりますので、ブライダルエステではむくみをとるリンパマッサージや、小顔になれる美容矯正などのニーズがあります。肩や背中のコリ、頭痛、疲労感が和らぐような、リラクゼーション効果のあるケアも喜ばれるようです。

 4、化粧品

施術で使用する化粧品は、お肌に直接触れるものです。妊娠により肌が敏感になってしまう妊婦さんや、胎児への影響を考えてケミカル化粧品を避けたいと考えている妊婦さんもいます。初めて使う化粧品には敏感になりがちなので、お肌に合うかどうかのパッチテストはおさえておきたいところ。オーガニックコスメや無添加化粧品にこだわっているサロンも人気があります。

 5、サロンの魅力を代弁する「口コミ」「お客様の声」

エステサロンに関して、雑誌や地域情報誌、ネットなど、色々な広告があふれていますが、ユーザーとしては「本当に広告通りのお店なの?」というのが気がかりなところ。お客さんの口コミを見ることができれば、妊娠中の花嫁さんが実際に通っていることがわかり、さらにお客さんのリアルな感想を知ることができます。まだ行ったことのないお店選びをするユーザーとしても安心感があり、「このサロンに行ってみよう」という気持ちを後押ししてくれます。

ブライダルエステの口コミサイトで実際にマタニティの投稿が集まっているサロンは、サロンが自らPRしていないお店の魅力までも、言語化されているケースが多々見られます。ぜひお店でアンケートを実施し、それを口コミとして公開するなど積極的に活用していただきたいです。

『まとめ』

授かり婚ウエディングが増えている今、需要が高まっているマタニティブライダルエステ。通常の花嫁さんよりも忙しく、心配要素がたくさんある妊婦さんこそ、挙式前の癒しを求めています。まだ受け入れサロンが少ない今、新しい顧客層の獲得のためにマタニティコースを始めてみてはいかがでしょうか。

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