新刊:海洋生物成分の有効応用を論じた「Marine Microbiology」

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2013.08.14

編集部

世界的な学術書出版を展開しているワイリー社が、海洋性微生物由来の生物活性物質とその応用可能性を論じた「Marine Microbiology」を出版した。

同出版社のブログ、ワイリー・サイエンスカフェでは、「本書は、放線菌・古細菌・シアノバクテリア・藻類などの海洋微生物が生物活性物質を作り出す仕組みを解説するとともに、それらから得られる多様な化合物と応用可能性について、27の章で多角的に論じています。一般的な微生物学の本とは異なり、全体を通して医薬品候補などとしての有用性に注目する視点から書かれているのが本書の特徴です。創薬・天然物化学・バイオテクノロジーなどの分野に産学両界で関わる読者におすすめします」と述べている。

海洋資源に機能性化粧品の素材を求めることは、ヨーロッパを中心として広く普及していたタラソテラピー(海洋療法)などで行われてきた。タラソテラピーとは、解毒や美肌効果を目的に、海藻・海水・海泥を利用したもの。現在化粧品素材で使用されているものは、ムチヤギなどに由来する抗炎症効果のシュードプテロシン、藻類に含まれる抗酸化効果のアスタキサンチン、甲殻類の殻などに多く含まれる保湿効果のキチン・キトサンなどに限られており、今後の海洋資源開発が期待されている。

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