シロノクリニック、日本初の「美肌更年期外来」開設~更年期肌治療

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2013.09.4

編集部

美容皮膚科の草分け的な存在で、肌のたるみ専門外来を持つ医療法人社団シーズ・メディカルグループのシロノクリニック(東京都渋谷区)は、9月から日本初の「美肌更年期外来」を開設した。女性の更年期は45~55歳くらいまでの約10年間だったが、近年、ダイエットなど食事の変化が原因で更年期障害の低年齢化が増えている。この更年期障害による肌のたるみ、シミ、発汗、薄毛などの肌の治療に着目したのが美肌更年期外来開設の目的である。

シロノクリニックの徳永真理医師によると、更年期障害は、閉経に伴う卵巣機能の低下により、卵巣から分泌される女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」の減少が原因で起きる。特にエストロゲンの分泌が低下すると、脳の視床下部にある自律神経中枢に影響を及ぼしてさまざまな自律神経症状を引き起こす。肌のトラブルでは、しわ、シミ、くすみ、乾燥、口まわりに髭が生える男化、薄毛などがある。自律神経系の症状では、のぼせ、めまい、ほてり、肩こり、冷え性、頭痛、動悸、息切れ、多汗(顔、首、脇など)が見られる。

美肌更年期外来に来院すると、まず採血して女性ホルモンや関連ホルモンの数値を確認する。別の病気が発見されれば、産婦人科や内科の紹介も可能。美肌更年期外来での治療は、レーザー等による肌の治療のみならず、患者さんが希望する場合は「総合ホルモン補充療法」を行っている。あくまで現在の状態からより良い状態に改善していく治療のため、自由診療の領域となる。

具体的な治療としては、肌のたるみは医療機器「サーマクール」や「ウルセラ」による治療で、シミ、くすみはシミ取りの光治療器「フォトシルクプラス」で行う。また、抗酸化作用をもたらす高濃度ビタミンCが摂れる「メガビタミンC点滴」も併せて行っている。イライラなどは「プラセンタ」を注射することで自律神経のバランスを整える。発汗には「ボトックス」を注射し、薄毛治療には飲み薬や塗り薬に加えマイルドな出力のレーザー治療を併せて行っている。レーザーや注射がメインで、「切らない」のが特徴だ。いろいろな更年期症状を全部まとめて改善する「総合ホルモン補充療法」を奨めている。

患者がどのレベルまでの改善を治療で求めているのか、それが当クリニックの治療法と合致するのか、インフォームド・コンセントを確立した上で治療を進めている。
総院長の城野親德氏は慶応大学医学部出身、美容皮膚科レーザー治療のパイオニアである。

たるみ治療の症例は世界レベルの2万600件
美容皮膚科へは、美容院に行くつもりで気軽に相談を

シロノクリニック・徳永真理医師に聞く

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―美肌更年期外来開設の動機は何ですか。

「更年期と言うと、自分で悩んでいるだけの方が多く、治療できる機関は婦人科だけでした。最近の統計では45~55歳の更年期が40代前半、30代と低年齢化してきています。食生活で、みそや納豆、豆腐などを多く摂取していた昔の日本人女性に更年期障害がなかったと言われていますが、食事の欧米化で、女性ホルモンと似た働きをするイソフラボンの摂取量が減ったことも低年齢化の原因の一つになっています。」
「婦人科では保険が適用され、単一の女性ホルモンを補充するホルモン補充療法を行っていますが、シロノクリニックでは、身体全体のホルモン分泌量を測定し、総合的に補充を行う「総合ホルモン補充療法」を推奨しています。更年期障害だけを改善するのではなく、身体全体から肌を考えていくことを伝授し、自分の身体と真剣に向き合うことで症状の改善と更にアンチエイジングをガイダンスしています。」

―最近多い症状は何ですか。

「薄毛です。更年期障害になると、元々女性にあった男性ホルモンが、女性ホルモンの減少に伴って相対的に優位に立ちます。そうなると皮脂の分泌が過多になり毛穴を詰まらせることで薄毛に向かってしまいます。男性には薄毛治療として画期的な治療法がありますが、女性の薄毛にはこれといった治療法がありませんでした。そこでシロノクリニックではレーザー治療と飲み薬、塗り薬を併用して治療を行っています。」

―これまでの手術・臨床例を教えてください。

「美肌更年期外来はスタートしたばかりの外来ですが、すでに『「サーマクール』によるたるみの治療はこの10年で2万600例で、これは日本初導入当初から変わらず日本一と同時に世界一レベルの件数になります。シミの治療『フォトシルクプラス』はこちらも日本初導入して以来6万3000例にまで達しました。更年期障害と美容皮膚科が一体となった治療は日本では他にありませんし、時代のニーズに合った外来の誕生であると確信しています。」

―リスクはあるのですか。

「女性ホルモン依存性のがんには子宮がんや乳がんがあります。総合ホルモン補充療法では、検査でがんの疑いがある場合は治療を行えません。ホルモンを補充することは身体を若返らせることになるため、もしがんの疑いがあればその進行を早めてしまうリスクがあることを患者さんにきちんと説明しています。患者さんが求めていることと、こちらの治療法が一致していることを確認してから治療を始めます。」

―来院を迷っている人も多いと思いますが。

「痛みやリスクを考え、来院を踏みとどまっている方もいると思いますが、当院は最先端技術を持つレーザー専門クリニックであり、豊富な治療実績から治療に伴う痛みも知り尽くし、最新の麻酔法を採用しておりますので、痛みの心配はありません。美容院に行くようなつもりで気軽に来院してください。」

 

「いま語る~あの日その時」

徳永真理医師プロフィール: シロノクリニック医師、東京女子医大卒・サーマクール認定医。

シミを一つ取った母の喜び 美容皮膚科への進路決まる
「東京女子医大在学中、田舎に住んでいた母親は当時55歳でしたが、顔のシミをとても気にしていました。医学部時代は美容皮膚科に進むことも考えていなかったので、母のシミを何とか取れないかとネットでいろいろと検索しました。もちろん現在のシロノクリニックとは何のつながりがなかった頃のことです。ネットで検索するとレーザーは「やけどをする」などと怖いことが書かれていた記事もあり、心配だった。母は当時、宮城県大崎市に住んでいたため、近所には美容クリニックがなく、仙台まで行って治療を受けました。すると数カ月後にシミがキレイに取れていました。母はすごく喜んで、女性は顔のシミ一つ取れただけで、表情も気分が明るくなることを知りました。これが進路を美容皮膚科に決めるきっかけでした。いまでも年に一回は私が母を治療しています。娘さんの付き添いで来るお母様、娘さんに連れられて来たお母様、奥様に言われて来た男性など様々です。どんな方からでも相談しやすい、頼れるクリニックと思っていただけることを目指しています。」

 

●シロノクリニック(シーズ・メディカルグループ代表、総院長城野親德氏)
東京都渋谷区広尾1-1-40 恵比寿プライムスクエアプラザ2F
電話0120-11-4422

参考リンク
シロノクリニック

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