クリニカ市ヶ谷、新たにスキンケア外来診療開始

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2013.09.19

編集部

医療法人社団大森会が運営するクリニカ市ヶ谷は、1983年に顔の輪郭形成などを専門領域に開業して以来、今年で30年になる。ここへきて新たにシミなどのスキンケア(美容皮膚科)診療を始めた。

クリニカ市ヶ谷1同クリニックの年間患者数は、平均約400人。その内、前人麻酔で行う顔の輪郭形成施術が3割、局所麻酔で行う二重瞼や傷跡の修正施術が7割を占める。患者の年齢層は、顔の輪郭形成の場合で、30代半ばの女性が中心。二重瞼や傷跡の修正では、幅広い年齢層となっている。

今年4月からは、東大医学部卒で現同大学病院客員講師の女医がシミやタトゥーなどの施術を行うスキンケア外来診療を始めた。全身麻酔、局所麻酔の医療設備を揃え、患者と医師が合意した上で、レーザー、切除、皮膚移植の3つの治療法でタトゥー施術を行っている。今後、新たに乳がん術後の乳房再建施術を行う方向で検討している。

同クリニックは、今から約15年前に化粧品の販売に乗り出し、ドクターコスメの先駆け的存在。現在、ビタミンCやビタミンC誘導体、ヒアルロン酸などを配合したローション、クリーム、洗顔フォームなど6種類の化粧品を通信販売と全国の提携クリニックなどで販売している。倉片院長は「来院した患者向け中心に通販しているもの。大量販売する考えはない」と言う。

 

卓越した技、顔の輪郭形成術

クリニカ市ヶ谷 倉片 優院長に聞く

―同クリニックの2代目院長と聞きますが

クリニカ市ヶ谷 倉片優院長

「1983年に当クリニックが開業し、初代院長の跡を受け継いで2004年9月に私が2代目院長に就きました。院長に就いて以来、今年で10年目に入りました。先代の院長に比べて経営面で特別、苦労した記憶はありません。瞬時に10年を迎えるというのが実感です。」

―顔の輪郭形成を専門としていますが施術の対象から伺いたい

「施術の対象になるのは主に、頬骨、下顎角(エラ)、上顎骨、下顎骨などです。いずれも顔面解析の基礎となる規格レントゲン写真で撮影した顔写真をもとに患者とじっくり相談しながら施術を行っています。」

―頬骨の形成術はどのように行っていますか

「頬骨の施術は、主に正面から見た時の横幅と斜めから横幅と斜めから見たときの頬骨の突出が気になる方を対象に行っています。頬骨の施術は、削骨を行う術式もありますが私は原則として骨切り術を主体とした形成術を行っています。頬骨の骨切り手術は、口腔内から頬骨体部の骨を切除し、もみあげ後方の切開から頬骨弓部の骨切りを行います。そして頬骨体部と弓部を一体として内側に引き寄せ、頬骨の横径を狭めます。体部には多少の段差が出ますので、その部分は削って段差をなくします。骨切りされた骨同士はサージカルワイヤーを用いて固定されます。このような骨切り手術は、言ってみれば骨折したのと同じことですので、この固定が重要なポイントとなります。」

―スマス式フェイスリフト施術も行っていますね

「スマスとは、顔面の下にあって顔面そのものを支えている薄い膜様の組織のことです。加齢とともに重力によってゆるんでしまったスマスを引き上げて顔に緊張感を与えるのがこの手術の主な目的です。 シワやたるみがかなり進行している場合やより大きな効果を求める場合には、スマス式フェイスリフト施術を行います。皮膚切開や脂肪吸引、スマスの剥離と引き上げ、皮膚切除と縫合などの手術行って顔面の加齢現象を引き起こす下垂、ボリューム減少、皮膚質を修正します。」

倉片 優 院長プロフィール
1988年東京警察病院形成外科入局。16年間にわたり形成外科、美容外科の症例を行い、2004年院長就任

参考リンク
クリニカ市ヶ谷

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