インド進出企業に暗雲? 製造工場での品質管理に問題

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2013.11.7

編集部

日本の製薬企業、第一三共は1日の決算会見で、インド・パンジャブにある子会社ランバクシーのモハリ工場が米国への輸入禁止措置を受けた問題について謝罪した。

この問題は、今年9月に、米国食品医薬品局(FDA)がGMP(医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準)への違反を理由にモハリ工場に対し輸入禁止措置を取ると発表したもの。第一三共では、ランバクシーの他の向上に関しては信頼性確保や品質保障強化に向けた注力を、モハリ工場については同意協定書の解除に向けて注力していく意向を示した。

アジアの中でもパーソナルケア分野での成長が見込まれるインドへ進出する企業は多く、男性化粧品のマンダムが主力商品の「ギャツビー」を製造する工場を3年以内に建設する計画を発表している。また、コーセーはインドの製薬メーカー、Elder社(本社:ムンバイ)と、インドでの化粧品製造を視野に入れた合弁会社の設立で合意している。

2012年のインド工場で頻発した暴動は記憶に新しいところだが、製造管理などで問題も多いようだ。今年5月にはジョンソン・エンド・ジョンソン社のムンバイ郊外工場で無許可のベビーパウダー滅菌工程が発覚。化粧品製造の認可が取り消しとなった。

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