ファンケル、3ヵ年経営計画策定、連結営業利益率8%目指す

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2013.11.15

編集部

ファンケルは11月14日、2014 年4 月からの持株会社体制への移行による主力製品の原価率低減や連結営業利益率の向上など具体的な数値目標、戦略を定めた3ヵ年中期経営計画(2013 年度を初年度に2015 年度までの3年間)を策定したと発表した。創業以来の基本理念である“不”のつく事柄を解消する仕組みづくりを経営の基本方針として堅持。2013 年度は、再成長のための準備、仕込みの年として位置づけ2014 年度以降の業績回復を確実なものとする考え。

同3ヵ年計画では、ビューティ―事業の戦略について製品、技術開発、販売面など全ての領域で見直しを行いながら、高齢化社会へ対応した新ラインの開発、卸流通チャネルの拡大とニーズに対応した流通向け製品の開発強化を図る。特に、研究開発力の強化および開発スピードの向上を図るため第二研究所を設立し、研究員を増員する。

ヘルス事業戦略については、血管の詰まりを防ぐ希少成分“PSG”を配合したサプリメント「発芽米パワーPSG」と腰痛に働きかけるサプリメント「コシラックス」を中高年層にターゲットを当てオリジナルの戦略製品として育成を図る。同時に、健康をトータルでサポートする予防医療分野を強化する。

海外戦略については、事業の根本的な見直しを図り2014 年3 月を目途に台湾、シンガポールの小売事業から撤退し、2014 年4 月以降、卸ビジネスとして展開していく予定。また、米国を中心に展開している「boscia」とともにファンケルブランドの再展開を検討し、ワールドワイドの市場戦略を推進する。

こうした戦略強化を図って2015 年度には、連結営業利益率8%(2012 年度 4.7%)を目指す。また、製品の企画から製造までの開発プロセスや原料調達を見直し製品の高付加価値化などを図って3 年間で、主力製品の原価率5%低減を目指し経営基盤の強化に繋げる。

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