酸性食品で女性の糖尿病リスク増加

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2013.12.13

編集部

2-6日に開催された第22回世界糖尿病会議で、酸性食品の摂取により2型糖尿病のリスクが増加するという研究が発表された。

フランス国立保健医学研究所のGuy Fagherazzi氏らは、試験開始時点で糖尿病ではない女性6万6,485人を対象に、14年間の観察を実施した。期間中に1,372人が糖尿病を発症した。食品の酸性度が腎臓に掛ける負担を示したPRALスコアと2型糖尿病発症関連を多変量解析した結果、PRALスコア最高四分位群(アルカリ性の度合いが最も高い)は、最低四分位群(アルカリ性の度合いが最も低い)と比較して、2型糖尿病発症リスクが71%高いことが明らかとなった。また、肥満女性よりも正常体重の女性で、2型糖尿病の発症リスクが高かった。研究者らは「女性では、肉や乳製品などの酸性食品に偏ることなく、野菜や果物を取り入れたバランスの良い食事が糖尿病の発症を予防する可能性がある」と述べている。

食品の性質は食品そのものではなく、食品に含まれているミネラル分が酸性かアルカリ性かで判断される。味も酸っぱく、リトマス試験紙では酸性を示すミカンジュースがアルカリ性食品とされるのはそのせい。酸性食品は肉・魚・麦や米などの穀類。アルカリ性食品は野菜・果物・きのこや海藻などが代表的な食品である。

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