世界の自然派パーソナルケア市場は力強い成長が継続━Kline社調査‏

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2013.12.12

編集部

世界の不安定な経済情勢にもかかわらず、世界の自然派パーソナルケア市場は2013年の製造レベルで295億米ドルに達したという。「前年に比べて10.6%の増加と力強い成長を継続している」と、国際的なコンサルティング会社Kline & Companyは12月11日、ブログで発表した。同社の調査結果によると、特にブラジルと中国の成長が著しいと新興市場を支持している。

消費者の天然植物性成分配合や化学合成成分の抑制への関心が高まる中、自然派パーソナル市場は2008年から二桁成長を続けている。過去5年間の11.3%という複合年間成長率(CAGR)から推定すると2018年には460億米ドル規模の市場に成長すると予測される。

自然派化粧品のカテゴリーでは、地域別で人気ブランドが異なることに特徴があり、同市場の3%強のシェアを自然派化粧品会社6社ほどで競合している。アメリカではアビーノ、ベア・エッセンシャル、日本ではロクシタン、再春館、ヨーロッパではイヴ・ロシュ、オリフレームのブランドが各地域でリードしているという。

一方、新興市場のブラジルでは、ナチュラ、オ・ボチカリオの二大国産メーカーが市場の85%近くを独占しており、また中国市場でも国産の漢方製品(Traditional Chinese Medice: TCM)が自然派パーソナルケア市場の75%近くを占めている。中国Kline のプロジェクトリーダーのザカリー・フェラーラ氏は「繁栄する中国市場の中で国際ブランドは高品質であると考えられており、中国の消費者に受け入れられてきている」と分析している。ジェリーク、キールズは2009年、オリジンズは2010年に中国市場に参入しするなど、国際ブランドの中国市場での新顧客層獲得が加速していると指摘する。

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