化粧品大手各社決算出揃う、国内市場飽和状態で海外強化

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2014.03.4

編集部

化粧品大手各社の決算が出揃った。国内市場が飽和状態に陥り市場(1兆7000億円)が伸びない中で業界各社は、海外での販売を強化し、売り上げ増加に繋げる。

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業界トップの資生堂は、国内で中価格帯中心に売れ行きを伸ばしたが在庫回収で売り上げが減少。海外は、米国で売り上げを伸ばしたが中国での回復は鈍い。2014年3月期連結売上高は、前期比約80億円増の7500億円となる見込み。引き続き海外子会社を活用して海外展開を加速する。

花王の2013年12月期ビューティ―ケア事業売上高は、5703億円。この内、化粧品売上高は、前期比1.1%減の2571億円となった。美白化粧品の自主回収に伴う販売先からの返品やマ―ケット自粛が影響した。半面、スキンケア化粧品は、好調に推移した。

コーセーは、昨年10月にアルビオンが販売した新製品効果やプロモーション活動で新規顧客を獲得。また、海外でのネット通販が奏功して2014年3月期連結売上高は、前期比約94億円増の1800億円となる見込み。アラブ首長国で販売に乗り出すなど中東市場攻略が注目の的。

ポーラ・オルビスホールディングス(HD)の2013年12月期ビューティケア事業売上高は、購入単価の上昇や中国市場で新規製品の販売が好調だったことなどが奏功して1688億円の売上高となった。引き続きシンガポール現地法人を拠点に東南アジア市場で拡販を図る。

ファンケルの2014年3月期化粧品関連事業の売上高は463億円となる見込み。4月から持ち株会社移行に伴い子会社「ファンケル化粧品」を設立するがどこまで業績を伸ばせるか、注目される。

ノエビアHDの2013年9月期化粧品事業売上高は、前期比約9億円減の312億円となった。東京都内中心にカウンセリング、セルフショップの出店を加速するとともにキャンペーン強化に注力。2014年9月期を初年度に2016年9月期までの中期計画で売上高500億円目指す。

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