2014年「ロレアルーユネスコ女性科学賞」に日本人科学者受賞

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2014.03.5

国際部

世界最大手の化粧品会社ロレアルグループとユネスコは、生命化学の分野で目覚ましい業績を挙げた世界の女性科学者を表彰する「ロレアルーユネスコ女性科学賞」の受賞者5名と生命科学分野の若手女性科学者を支援する奨学金部門「ロレアルーユネスコ女性科学賞 国際奨学金」の受賞者15名を3月3日、発表した。各賞から日本の女性科学者が選出されており、3月19日にパリのソルボンヌ大学で授賞式が開催される。

2014年「ロレアルーユネスコ女性科学賞」のアジア太平洋地区からは京都大学副学長(男女共同参画担当)、京都大学女性研究者支援センター長、京都大学大学院生命科学研究科教授の稲葉カヨ氏が受賞した。稲葉氏は、体内に侵入してきたバクテリア、ウィルスやがん細胞など異常細胞の脅威から体を守る免疫システムにおける樹状細胞の重要な役割を解明した。この研究成果は細胞療法に大きな進展をもたらし、新たな抗がん治療の確立にもつながる大きな貢献を成し遂げたことが称えられた。

2014年「ロレアルーユネスコ女性科学賞 国際奨学金」の15名の中の一人として、九州大学大学院医学研究院環境医学分野久山町研究室 学術研究員の小澤未央氏が受賞した。初めて日本から選出された。小澤氏は福岡県福岡市東部に隣接する久山町の高齢住民を対象に認知機能に関する高齢者調査を実施し、食事で軽度認知障害を予防できることが認められた二つの研究などを発表している。

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