「セントラヴィ」の経営理念は「マイスペシャルゲスト」

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2014.04.7

編集部

ブランド名「セントラヴィ」のエステティックサロン(株式会社ラヴィアンローズ、本社=東京都町田市、海子裕明社長)の社名はフランス語で「バラ色の人生」の意で、海子(かいご)社長が17年前に創業した際に命名した。エステ業界は4000億円市場と言われて久しいが、17年前に相模原市に第1号店をオープンし、現在は10店舗と、地域密着の出店戦略で着実に成長を遂げている。

同社の経営理念は「マイスペシャルゲスト(私の特別なお客様)」で、同名のグループ会社を有する。グループ共通のこの経営理念は「クレドカード(我が信条)」にびっしりと書き込まれ、朝礼で社員たちは唱和する。「今日はじめてめぐり会ったお客様に対しても、自分がお世話になった小学校の先生と会った時のように・・」と礼儀正しさと尊敬の気持ちを忘れるな、と呼び掛ける。社員同士も「時には勇気をもって相手のために自己主張せよ」とし、知恵を得るための勉学、目標は約束であり最後まであきらめないこと、動作のスピードは誠実とイコールであるなど基本方針を9項目にわたって記している。さらに、生きる価値観、幸せを実現するためになし得た感動を分かち合い人・物に感謝すること、そして「100年続く企業」をめざしライバル研究など5項目の成長方針を示している。熟読してみると、一エステ企業の問題ではなく、どんな大企業の社員にも通じる貴重な教訓だ。

セントラヴィ スタッフ写真

同社の女性社員は東京、神奈川のサロン10店舗で58名がエステティシャンとして働く。4月には20名が新卒社員として、入社してきた。素直、ポジティブ、成長意欲の三つが面接の選考基準だ。将来への高い志を持った人は特に望まれる。25日間、200時間の初期研修で経営理念と価値観、エステシャンとしてのマナーを徹底的に教え込まれる。生理学、栄養学などの座学とハンドマッサージで手順、体重移動などを覚え、「スターバック」や「EMS」など痩身機器の操作も合わせて習得する。

同社の痩身エステの看板メニューは「激バリバリ痩身コース」で、ほとんどの顧客がこれを目的に来店する。リンパドレナージュやインドエステ、様々な痩身機器を取り入れて体重を落としていくが、半年で3~5キロ減量を目安としている。新人エステシャンも店長のチェックを受けながら、初期研修後1週間から10日程度で、このコースのお手入れに挑戦する。店長は入社5~6年くらいのエステティシャンが中心で、AEA上級エステシャンやインターナショナルエステティシャンの取得を奨励している。育休1年~1年半から時短制度によって職場復帰する社員も多い。最高齢は61歳のエステティシャンで、まだまだ現役だ。ユニークなのは「家族愛休暇」制度で、自分の両親や祖父母の誕生日に休みが取れる。親孝行や感謝の気持ちを育てるのが狙いのようだ。

エステティックグランプリ写真

山本雄士氏取締役事業本部長の山本雄士氏(写真)は、4年前に誕生した一般社団法人「エステティックグランプリ」(写真上)の関東・甲信越支部の実行委員でもある。4月22日、パシフィコ横浜で開催される第4回エステティックグランプリは「エステティシャンを輝かせる」をテーマに、全国724サロンが出場して顧客満足度と技術を競う華やかなイベントである。サロン成功事例の発表や技術コンテストの決勝大会も開かれる。輝くエステティシャンを見て勇気をもらう若いエステティシャンも多いだろう。「当社の発展だけではなく、エステティック業界の健全なる発展にも貢献していきたい」と山本氏は意気込む。

 

エステティック特集「女性が活躍する企業」(2)

参考リンク
セントラヴィ

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