男性パーソナルケアの意識調査:先進国市場vs新興市場

最新商品

2014.07.29

国際部

男性は個人的な外見にますます強い関心を示す傾向にあるなか、グルーミング習慣や製品に対するニーズが先進国市場と新興市場で違っているーという調査結果が7月22日、国際的な市場調査会社ユーロモニター・インターナショナルのアナリスト分析のブログで発表された。

同社は2014年、16カ国(オーストラリア、ブラジル、コロンビア、中国、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、日本、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、ロシア、スペイン、トルコ、イギリス、アメリカ)から6,600人のオンライン消費者に調査を実施した。この結果、 可処分所得の上昇と西洋文化の浸透で新興市場の男性の方がパーソナルケア製品を幅広く使用している傾向がみられたという。パーソナルケアをフレグランス、ヘアケア、スキンケア、化粧品の4分野で調査した結果は以下の通り。

フレグランス
市場全体で、85%の男性が過去3ヶ月の間に消臭剤を使用した経験があった。先進国市場では、シンプルでベーシックな消臭剤の利用者が多く、消臭剤の利用者数はオーデコロンの利用者の約2倍、ボディスプレーの利用者の約4倍を占める。新興国では消臭剤とオーデコロンを同様に利用することが習慣的になっており、ボディスプレーも兼用する男性が増えている。特にラテンアメリカ諸国(ブラジル、コロンビア、メキシコ)では、ほぼ100%の調査対象者は消臭剤を毎日利用すると回答しており、70%はオーデコロン、ボディスプレーを適用している。

ヘアケア
男性の大半はシャンプーを使用するが、ヘアコンディショナーの利用者は約40%となる。ラテンアメリカの男性がコンディショナーを追加するケースが最も多く、新興市場ではヘアオイル、ヘアフレグランス、脱毛治療製品への関心度も高かった。ヘアスタイルもモダンでトレンディーなスタイルを追求する傾向が浮き彫りになった。対照的に先進国市場の男性は簡単な洗髪と基本的なヘアスタイルを好む。

スキンケア
フェイシャルクレンザー、ボディクレンザー、ローションの3品が世界中の男性が最も一般的に使用するスキンケア製品という結果がでた。ラテンアメリカとアジアの男性はスクラブや栄養クリームなどの利用をリードしており、日焼け止め製品は平均気温の高い国々での需要が高い結果が表れた。インド市場でのスキンケアへの関心度の高さが注目され、製品の利用者はボディモイスチャライザー(54%)、ボディスクラブ(38%)、フェイスマスク(25%)、美白クリーム(25%)、アンチエイギングクリーム(22%)と報告された。

化粧品
世界市場で2人に1人の男性は少なくとも一つの化粧品を日常的に利用している。先進国市場ではリップクリームが基礎化粧品として組み込まれ、新興市場ではリップクリームに加えてリップグロスの利用も急増。さらに新興市場ではBBクリーム、ファンデーション、ネイルポリッシュなど多種多様化したニーズがより鮮明にでた。コロンビアでは調査対象者の35%の男性が週単位でネイルポリッシュを使用するとの調査結果がでている。

#

↑