森永乳業、アロエステロールの美肌効果について研究成果発表

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2014.08.8

編集部

森永乳業株式会社(東京都港区)は8月6日、アロエについての研究成果を発表。アロエベラに含まれる特定成分「アロエステロール」がコラーゲンやヒアルロン酸の産生を増やすなど”自ら生み出す力”をアップし、保湿やシワ、たるみの改善など幅広い肌悩みに効果が期待できると報告し、今後商品化を検討していることを明らかにした。

同社は、2003年からアロエ研究をスタート。2006年に世界で初めて経口摂取での糖尿病の「高血糖値改善効果」の有効成分としてアロエステロールを同定した。その後、「体脂肪低減効果」「脂質代謝亢進効果」、さらに2012年には乾燥肌女性でのアロエステロール含有錠菓摂取による肌への効果を確認している。

マンダリン オリエンタル東京(東京都中央区)で開催された研究発表では、まず、東北大学大学院農学研究科の池田郁男教授がアロエステロールの特長について、「アロエステロールはアロエに含まれる5種類の特殊な植物ステロールの混合物。アロエベラに含まれる植物ステロールのうちのわず5%以下(=7.5トンのアロエベラからわずか1g)という希少成分だが、糖尿病モデルや肥満モデルのマウスを使って実験した結果、非常に微量で血糖値上昇を予防する効果や体脂肪蓄積予防効果などが確認された」と報告。さらに、森永と共同でアロエステロールの吸収率や体内存在率を調べた結果、小腸から吸収され、血液中にも存在し、血液を経由して皮膚にも到達していることなどを述べた。

森永乳業_アロエステロール研究成果発表これを受けて、松倉 HEBE DAIKANYAMA の草野貴子院長が、「真皮には、肌のハリと潤いを保つ機能を持つ”繊維芽細胞”があり、この細胞が老化すると弾力や潤いが低下し、タミルやシワをつくる。アロエステロールはこの”繊維芽細胞”に働きかけ、コラーゲンとヒアルロン酸の産生を促す」と解説し、内側からの肌ケアに対して、その機能性と摂取のしやすさからアロエステロールへの期待が大きいとまとめた。

最後に、同社食品基盤研究所 素材機能研究部の田中美順主任研究員/薬学博士(写真)が、「乾燥肌女性でのアロエステロール含有錠菓摂取による肌への効果として、皮膚水分量の増加やシワ深度の改善傾向、紫外線による肌のごわつき、くすみの元となる表皮脂厚の抑制、シワ形成予防など確認した」との研究成果や「1週間目から秦野調子がよくなった」という20~60代の社内モニター36人の体感結果などを紹介した。同社は、今後、乾燥肌女性の実験で効果を確認した40μgが摂取できるような製品形態を検討して商品化を予定している。

森永乳業_アロエステロール研究成果発表※棒グラフ/黒はアロエステロールを摂取していないケース、緑は摂取したケース

 

 

 

参考リンク
森永乳業株式会社

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