更年期障害治療薬「ル・エストロジェル0.06%」が、健康保険適用可能になったと資生堂が発表

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2012.06.7

編集部

更年期障害に苦しむ女性に朗報!更年期障害治療薬「ル・エストロジェル0.06%」が、5月31日付で薬価基準収載された。これは(株)資生堂(本社:東京都中央区、社長:末川久幸、以下「資生堂」)が製造販売承認を取得し、2007年8月より薬価基準未収載品として販売していた「ホルモン補充療法(HRT)」薬だ。

この更年期障害治療薬は「ル・エストロジェル0.06%」。薬価収載日より富士製薬工業(株)(本社:東京都千代田区、社長:今井博文、以下「富士製薬工業」)がバイエル薬品(株)にかわって販売することになった。今回の薬価基準収載により、健康保険が適用される。使用する患者の負担額が減ることにより、普及が期待されている。
化粧品事業を軸に女性の美と健康を志向する資生堂と、女性医療リーディングカンパニーの確立を目指す富士製薬工業は「ル・エストロジェル0.06%」の薬価基準収載をきっかけにメソポーズ世代(女性ホルモン欠乏による心身の不調と向き合う世代のこと)をサポートすべく、さらなる医療活動に貢献できるように協同活動していく意思を明らかにしている。以下、詳細の要約。

【医療療用医薬品「ル・エストロジェル0.06%」について】
腕に塗布することで体内に女性ホルモンを補い、更年期障害の苦しみを改善する医療用医薬品。資生堂が開発を進め、2006年10月、日本初の承認を得た女性ホルモンのエストラジオール外用ゲル剤である。

【HRT拡大に向けた薬価基準収載の申請】
日本に約2000万人いるメソポーズ世代は女性ホルモンの欠乏により、体調不良を訴える人が多い。しかしHRTの普及は2%未満と低かった。これまで「ル・エストロジェル0.06%」は保険適用外の自由診療で使用されてきたが、安全性、有効性が確認されていることなどから、薬価基準収載を申請してきた。

【製品概要】
販売名:ル・エストロジェル0.06%
一般名:エストラジオール
効能・効果:更年期障害及び卵巣欠落症状に伴う血管運動神経症状(Hotflush及び発汗)
用法・用量:通常、成人に対しル・エストロジェル2プッシュ(1.8g、エストラジオールとして1.08mg含有)を1日1回両腕の手首から肩までの広い範囲に塗擦する。なお、症状に応じて、適宜減量する。減量する場合は、ル・エストロジェル1プッシュ(0.9g、エストラジオールとして0.54mg含有)を1日1回、両腕の手首から肩までの広い範囲に塗擦する。
製造販売承認日:平成18年10月20日
平成23年11月25日(用法・用量一部変更承認)
製造販売元:株式会社資生堂
販売元:富士製薬工業株式会社
薬価基準収載日:平成24年5月31日
薬価:0.06%1g 27.8円
包装:30g×1ボトル、80g×1ボトル

「ル・エストロジェル0.06%」詳細→http://group.shiseido.co.jp/releimg/2032-j.pdf

 

【関連資料】
◎株式会社資生堂:公式サイト
http://www.shiseido.co.jp

◎富士製薬工業株式会社:公式サイト
http://www.fujipharma.jp/

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