トランス脂肪で記憶力が衰える

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2014.11.20

国際部

トランス脂肪酸の摂取が成人の記憶能力に悪影響を与えていることが11月18日、米国心臓協会(AHA)のサイトに掲載された。

これは、11月15-19日にシカゴで開催されたAHA年次総会の発表の抄録。米カリフォルニア大学サンディエゴの医学部教授Beatrice Golomb博士らによる研究は、心臓病でない20歳以上の男性約1000人を対象に行われた。参加者には栄養に関するアンケートに回答してもらい、その内容から専門家がトランス脂肪の摂取量を推定した。記憶力は、用意した104枚の単語カードにより測定した。

その結果、トランス脂肪の摂取量が多い45歳未満の男性の記憶力テストの成績が良くないことがわかった。年齢、教育背景、民族的特徴、うつ病の有無などを考慮した後でも、成績の悪化が示された。トランス脂肪の摂取が1日1グラム増えるごと、思い出せない単語が0.76増える換算となる。この研究は今後、45歳以下の女性を対象に実施される予定という。

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