日本の美容技術に対する需要と今後の課題が明らかに

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2014.11.25

編集部

株式会社美容経済新聞社(東京都港区)産業調査部は、日本全国の美容専門学校へ海外からの留学生受入れ状況について、全国の244校を対象に一斉調査を実施した。

平成20年に文部科学省により発表された「留学生30万人計画」から6年が経過し、目標とする2020年への折り返し地点となった。美容業界においてもグローバル化は年々拡大しており、そこで、現時点での全国の美容専門学校の留学生受入れ状況を把握すべく、受け入れ状況や、今後の予定、留学生の出身国、課題と感じている点について一斉調査した。

その結果、中国、韓国、台湾などアジア全域からはじまり、一部はヨーロッパからも留学実績があることがわかった。
今後の少子化対策として留学生の受け入れが必要とされる時代が近づいている現在、留学生の受け入れを増やしていくには「卒業後の進路の確保」や、受け入れるための「学校環境の整備」、「募集方法の多様化」が必要とされているようだ。

《調査結果》

f24c3236e6866fee1ef37b9416403e9b◆留学生の受入れ状況について
留学生を受け入れている学校は全体の39.8%、受け入れていない学校は60.2%であった。
現在、留学生を受け入れていなくても、今後の募集を予定している学校を含めると将来的には全体の53.6%になる。

◆留学生を受け入れることについての課題
1位 「卒業後の進路・就職先が不安」
2位 「授業方法や学校環境など、内部的な問題」
3位 「留学生の募集方法が難しい」
以下、「公的な支援が不足している」、「情報が不足している」、「地域と連携した生活支援が不足している」と続いている。

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◆ 留学生の出身国について
1位 中国
2位 韓国
3位 台湾
以下、タイやベトナム、ミャンマー、モンゴルとアジアの国々が続く。他にはマレーシア、インドネシア、フィリピン、カンボジア、ネパール、ウイグルなど。欧米やその他の地域からもごく一部ではあるがフランス、イタリア、イギリス、ルーマニア、ロシア、スウェーデン、フィンランドなどの国があがった。

◆募集手段について
・ホームページなどインターネットでの告知
・在外日本語学校への訪問
・留学生ガイダンスへの参加
など、募集手段については積極的には募集していないが希望があれば受け入れると回答した学校も多かった。

【調査概要】
・調査対象 : 美容専門学校 全国244校
・有効回答 : 123校
・調査期間 : 2014年11月10日~11月14日
・調査方法 : FAX及び電話によるヒヤリング調査
・企画実施 : 株式会社美容経済新聞社 産業調査部

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