資生堂、中長期戦略「VISION 2020」を策定し、営業利益1000億円超を目指す

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2014.12.18

編集部

資生堂は、2015年度~2020年度の中長期戦略「VISION 2020」を策定し、12月17日に発表した。

同社は近年、これまで培ってきた研究開発・技術力やグローバルな事業展開力、化粧文化や美の提案力などの強みを十分活かすことができなかった現実を直視し、これから50年、100年続く会社であるために、2020年をターゲットに定め、それまでに何をすべきか、どのような会社でありたいのか、「お客さま起点」ですべての活動を構築し、企業価値を高めていくとしている。

VISION2020のメインテーマは『動け、資生堂。』 同社の静的なイメージを打破し、2020年までの6年間でお客さまに対してより価値のあるものを提供していくため、これから資生堂がアクティブかつスピーディーな会社に変わっていくこと、何か新しいものを生み出していくという強い思いを、このワードに込めた。今後は社内の士気を高めるワードとして、さまざまな場面で活用する。

2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催が決まり、2020年は自分が自分らしく生きる多様化した社会になり、消費においてはアクティブコンシューマーが今以上に台頭することが予想される中、わが国の変化を象徴する年になるであろう2020年をターゲットに、同社は生活者目線を徹底し、アクティブコンシューマーを中心とするお客さまの期待に応え続ける会社になることを目指す。

2015年度から2017年度の最初の3年間を事業基盤の再構築の期間と位置づけ、その後の2018年度から2020年度の3年間では、成長加速の新戦略に取り組む。
最初の3年間ではブランド強化、マーケティング・R&D投資の拡大、組織・人事制度改革、中国・アジア・トラベルリテール・Eコマースの強化、全社構造改革に取り組み、売上高3~5%のCAGR(年複利成長率)を目指す。
次の3年間では新ブランドの導入、M&A、投資継続・リターンの獲得、グローバル体制の構築、新興国・未開拓エリアの開拓、ビジネスモデルの見直しと刷新に取り組み、5~7%のCAGRを目指す。
これらを実行することで、質が高く持続的な収益力を構築し、2020年度に営業利益1,000億円超、ROE12%以上を達成する。なお、売上高については、上記の営業利益を実現するために、1兆円超を目指す。こうした数値目標の達成とともに、「成長エネルギーが充満した会社」「世界中で話題になる会社」「若者があこがれてやまない会社」「若々しさがみなぎる会社」であると、お客さまや社会に評価される会社になることを目指す。

参考リンク
資生堂グループ

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