化粧品アレルギー監視のCESESが5年の総括公表

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2015.02.24

編集部

オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は2月17日、皮膚に影響を与える化粧品などのモニタリングシステム(CESES)の2009-14年の概要を公表した。

CESESは2009-14年の5年間にわたって、化粧品に起因するアレルギー反応などの好ましくない作用を登録可能なシステムで、今回の公表はその総括となるもの。CESESは、市販の化粧品に対する現在のEU法が、適切な消費者保護を提供しているかどうか評価するために、化粧品や化粧品成分に起因する望ましくない反応を監視している。

期間中2283件の消費者レポートと450件の皮膚科医からのレポートを受け付けた。好ましくない症状を引き起こした製品はフェイスケア、ヘアケア、メイクアップ製品だった。報告された症状では、紅斑、かゆみ、ひきつれ、灼熱感などがあった。化粧品で防腐剤として広く使用されているイソチアゾリノンは、アレルギー反応を引き起こす成分として最も注目されており、欧州委員会では、クリームやボディローションなどのリーブオン化粧品でのメチルイソチアゾリノンの使用禁止に取り組んでいる。

イソチアゾリノンは日本でも化粧品や医薬部外品に防腐剤としての添加が許可されている防腐剤。アレルギー物質であることが確認されており、接触性皮膚炎を起こす人もいるという。

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