風邪予防のハーブ・エキナセアの効果は?

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2015.02.27

編集部

免疫力を高めるハーブとして人気の高いエキナセアの効果は医学的な検証が続けられている。2月10日、「JAMA Clinical Evidence Synopsis」オンライン版でエキナセアの風邪への効果が取り上げられた。最新の検証の詳細は2014年2月20日の「Cochrane Database of Systematic Reviews」オンライン版に掲載されている。

エキナセアは和名ムラサキバレンギク。むらさき色の花を咲かせる、北米原産のキク科の植物で、古くからアメリカ先住民の間で使用されてきた。欧米では風邪予防の民間薬としてハーブティーの形で愛用されてきている。

ライノウイルス(鼻風邪ウイルス)に感染した患者を対象にエキナセアの効果を実験した24件の試験(参加者4631人)を分析したところ、発症後の患者にはプラセボ(偽薬)に比べて何らかの効果は見られるものの、科学的証拠としては弱かった。発症前の予防効果は若干認められたが、副作用(吐き気や頭痛)も見られた。使用したのは市販のエキナセアで、使用部位(葉、根など)、製造方法(乾燥、アルコール抽出など)はまちまちで、特定しなかった。

ハーブティーの中では癖が少なく、飲みやすい、ブレンドしやすいという利点があるエキナセアだが、効果についての医学的検証はまだのようだ。

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