市販の美白用注射や水銀入り製品にご用心

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2015.09.8

国際部

アメリカ食品医薬品局(FDA)は9月2日、市販の美白用注射薬についての消費者情報をサイトに掲載した。

美白または顔色を明るくする作用があると市販されている注射用の美白製品が出回っているが、これらの製品は安全性および効果が確認されておらず、未知の有害成分を含む可能性がある。FDAでは美白や顔色を明るくするための注射薬を承認したことはない。

FDAの薬剤師In Kim氏によれば、これらの製品には潜在的リスクがあり、未知の成分を体内に注入しているという可能性が高いとしている。また、注射という行為からの感染などの危険性もある。美白注射製品の多くは皮膚のトーンを均一にして明るくする効果や、しみを薄くする効果を謳っている。いくつかの製品では肝臓障害やパーキンソン病などの症状にも効果があると主張している。これらの製品は静脈注射または皮下注射用に市販されており、ウェブ、小売店、健康スパなどでも入手可能だが未承認の製品で、消費者に深刻な傷害を引き起こすことが懸念されている。注射用の美白成分にはグルタチオン、ビタミンC、コラーゲン、ヒト胎盤などが多いようだ。

2014年9月にはFlawless Beauty LLC社の製品が押収されリコールもかけられたが、同社は販売を続けていた。押収された製品は「Relumins Advanced Glutathione kits」と「Tatiomax Glutathione Collagen Whitening kits」。また、押収品として掲載された画像には「グルタチオン」「Madein Japan」の文字が入ったものがある。

FDAは市販の美白注射消費者に注意を促すとともに、注射製品ではないOTCの美白製品にも安全性の懸念を表明している。対象はアンモニア水銀を含む製品で、この成分の含まれた製品はまだ販売製造の承認を受けていないとのことだ。

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