より天然の香りに近づいた金木犀の香水を開発

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2015.09.28

編集部

IMG_6643秋の代表的な花の香りといえば「金木犀」。和の花をテーマにした独自香水ブランド「フローラル・フォーシーズンズ」を展開する有限会社武蔵野ワークス(東京都小平市)はこのほど、より天然の香りに近づけた金木犀の香水『金木犀2015』を開発した。日本のパフューマー(調香師)とともに製作したもので、同社のWebサイトを通じて販売を行う。

金木犀は、原産地の中国では「丹桂」と呼ばれ、10月半ばごろに開花するという。日本に入ってきているものは雄株のみと言われており、将来は「中国から雌株をもってきて栽培できれば」(営業企画担当 原田久信氏)との考え。

金木犀は他の香水と違って、10成分ほどで香りをつくることが可能。その主な成分としてはcis-3-ヘキセノール、リナロール、γ-デカラクトン、α-ヨノンなどが挙げられる。ただし、「(成分構成は)簡単ではあるが、本物より少し遠い香りがするのが実情。天然の金木犀にいかに近づけていくかが当社のポリシーだ」(同氏)。

同社は、中国・桂林で金木犀のアブソリュート(溶剤による採取)を手がける「桂林拓普香料有限公司」から金木犀を取り寄せている。桂林の「桂」は金木犀のことを指し、その名の通り、桂林は街中が金木犀であふれている。金木犀を扱う企業が多い中、アブソリュートを手がけるのは同社だけとされており、香水の本場、フランスとの取り引きをメインとしているという。

金木犀シリーズは、これまで2011年版と2012年版を販売してきた。今回でシリーズ3作目となる。

同社では、「日本の気候に合う香り」「日本の風土に合う香り」「日本人の肌に合う香り」をテーマに、日本の風土や気候や日本人の体臭に合う香りを追求している。沈丁花、金木犀、木蓮、白梅など和の花の香りを中心に約50種類をラインナップ。花そのものに近い香りからその花をイメージした作品まで、多彩な花の香りシリーズを取り揃えている。

参考リンク
有限会社武蔵野ワークス

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