肥満手術後に増える自殺のリスク

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2015.10.13

国際部

カナダ・オンタリオ州での調査で、胃バイパス手術などの肥満手術後に自傷リスクが高くなっていることが10月7日、「JAMA Surgery」オンライン版に掲載された。

2006-11年にかけて肥満手術を行った8815人を対象に、手術前3年、術後3年の追跡調査を行った。対象者の81.4%が女性、80.1%が35歳以上、98.1%が胃バイパス手術を受けていた。

肥満者には、自殺の企図や未遂を含む自傷行為が多いことが知られている。今回の調査では、3年間の追跡期間中、111人に総計158回の自傷行為があった。1000患者年当たりの自傷による救急事態は、術前2.33例から術後3.63例と大幅に増加していた。自傷を起こした患者は低所得層、35歳以上、郊外に暮らしている人で多かった。自傷の方法は、薬物の過剰摂取が多かった。研究者らは、肥満手術後のフォローアップ期間に自殺リスクを調査する必要性があるとしている。

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