ヨーロッパ市場ではエナジードリンクにも自然風味の傾向

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2015.10.27

国際部

人工着色料やフレーバーに対する消費者の認識は高まっている中、欧州のエナジードリンク市場にも影響力を与えているようだ。英市場調査会社ミンテル社が10月21日、公式サイトで発表したドリンク調査結果によると、ここ数年、健康志向にあわせて自然食材が配合されたエナジードリンクの人気が飛躍的に成長しているという。

ドイツの消費者の半数以上(53%)は天然香料と着色料で製造された飲料水を望んでおり、10人に4人が付加価値分の差額を支払っても良いと思っている。スペイン、イタリアの消費者の54%、ポーランドの消費者調査では61%が天然成分のエナジードリンクを好んでいる結果がみられた。年齢別では16~24歳と55歳以上でこの傾向が強いと指摘している。

エナジードリンク市場は、欧州で最も急成長している飲料市場の一つ。昨年、西ヨーロッパで消費されたエナジードリンクは13億リットルで、この内、イギリスでは5.45億リットル、ドイツでは2.62億リットルを消費したというデータがある。今後も成長が期待されており、2019年の同市場は18億リットル規模に拡大すると予測されている。新製品開発の調査では、欧州市場に参入している製造メーカーが2014年に欧州市場で発売した新製品の24%は“自然”な風味を主張させたもので、この傾向はより強くなると予測している。

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