自炊は糖尿病の発症リスクを減少させる?

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2015.11.10

国際部

自宅でより多く手作りの食事を摂ることは糖尿病の発症リスクを減少させることができるという研究が11月8日、米国心臓協会の学会「American Heart Association’s Scientific Sessions 2015」で発表された。

研究グループは、1986年~2012年の間、58,000人の女性看護士と41,000人の男性医療従事者の昼食と夕食の追跡調査を実施した。この結果、2食を毎日自宅で食べた人、または11-14食(各週)は自宅で手作りの食事を摂取した人は、一週間のうち自宅での食事回数が6回未満の人に比べて13%、2型糖尿病を発症するリスクが低かった。研究への参加者は研究開始時には糖尿病、心血管疾患、癌は発症していなかった。

「アメリカでは過去50年間で外食、テイクアウトの頻度は大幅に増加しており、比例して2型糖尿病の発症率も増加している」とハーバード大学公衆衛生大学院のGeng Zong博士は指摘している。

また、医療従事者の中高年を対象にした過去8年間の追跡研究では、手作りの食生活を中心にする人は体重増加が少なかった。今回の研究発表では、理想的な自宅での食事の回数について言明はしていないが、Zong博士は“より多く栄養管理された食事を取ることは良いかもしれない”と述べている。

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