完全菜食主義ではビタミンDなどが不足気味

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2015.11.16

国際部

完全菜食主義では特定の微量栄養素が不足気味という研究結果が、「Nutrition Journal」11月号に掲載された。

完全菜食主義とも訳されるvegan(ビーガン)は、肉や魚自体はもちろん、卵や乳製品、動物性の油脂やだしなども一切口にしない人を指す。今回、ビーガンの食生活で微量栄養素が取れているかどうかを、デンマークで調査した。

18-61歳のデンマーク人ビーガン70人を対象に、4日間にわたっての食事内容を報告してもらい、超微量および微量栄養素の摂取状況を分析した。その結果は、年齢層でマッチさせたデンマークの一般人1257人の食事内容と比較した。さらに、ビーガンの食事およびサプリメントは2012年のノルディック・ニュートリション・レコメンデッドと比較した。

ビーガンと一般的なデンマーク人との食事には、女性の食事量と男性の炭水化物摂取量以外には大きな違いがあった。ビーガンの超微量および微量栄養素摂取量(サプリメントでの摂取を含む)は、ビタミンD、ヨウ素、セレンで推奨量に届かないことがわかった。ビーガンの女性ではビタミンAも推奨量に届いていなかった。研究者らは、主要栄養素では、一般集団よりビーガンの方がより推奨量に近かったが、超微量または微量栄養素で特定のものではビーガンの方で摂取量が不足していたとまとめている。

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