職場での肥満予防介入プログラム

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2016.02.26

国際部

米国ミネソタ大学らの研究による職場環境での肥満防止介入策「Go!」の実施結果が、「BMC Public Health」2月号に掲載された。

「GO!」は生態学的アプローチを使用した12カ月の肥満予防介入プログラム。今回はその有効性を検証した。介入は種々にわたり、歩数計の配布、職場のカフェテリアや自販機などすべての食品にカロリー表示をすること、病院挙げての取り組み姿勢をみせることや、リーダーによる職員の把握などが含まれている。

介入また未介入のどちらのグループも12ヶ月間での体重、BMI、ウエスト周囲径の有意な増加は見られなかった。介入実施グループでは歩行数などの運動量はやや増えたものの、果物や野菜、繊維の摂取量は減少していた。知識、情報、雇用者側の意見、同僚と健康について話す機会などは増加したことが報告された。

今回の緩やかな肥満防止介入は、職員らには好評だったが、12ヶ月間では体重にはほとんど影響しなかった。この結果は、生態学的アプローチを使用して他の肥満予防研究の結果と一致している。しかし職場環境においては、食生活の変更といったハードな施策よりも歩行や階段昇降を増やすなどの施策が、影響力が少ないものの実行しやすいと研究者らは述べている。

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