運動では筋肉は増えないかも

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2016.03.24

国際部

年齢とともに衰える筋肉は運動を増やすことで補えるかについての研究結果が3月12日、「Experimental Gerontology」オンライン版に掲載された。

活動的でない人は筋肉量が少なく、レジスタンスエクササイズ(漸増抵抗運動 )をしている人では筋肉量が多いことが知られている。今回の研究では、日常的な身体活動に着目し、それが筋肉たんぱく質の合成にどのように影響しているのかを検討した。

70歳前後の男性24人をベッドレスト(寝たきり)、日常的な動作のみ、レジスタンスエクササイズ(漸増抵抗運動 )を実施の3グループに割り当てた。どのグループも炭水化物(52%)、脂肪(32%)、およびタンパク質(16%)のバランスにした通常食を摂った。

身体活動は、日常の身体活動のみのグループで最も多かった。すべてのグループでインスリン、ロイシン、およびフェニルアラニンの血漿中濃度が増加していた。10時間の筋肉タンパク質合成時間中のロイシン精製は安定していた。筋原線維タンパク質の合成は3グループで同様で、寝たきり群0.055±0.003%/h、日常身体活動群 0.058±0.006%/h、レジスタンスエクササイズ群0.065±0.008%/hだった。

負荷運動をしている人でも寝たきりの人でも、栄養が同じ場合は、筋肉タンパク質の合成は同じと示唆された。

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