子どものころからやせ型キープの人は死亡率が低い

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2016.05.11

国際部

やせ型の人は死亡率が低いが、ダイエットで大幅にやせた人は死亡率が高いという研究の詳細が5月4日、「BMJ」オンライン版に掲載された。

肥満は、世界中のほとんどの国における公衆衛生上の重要課題となっている。成人の高いBMI値は高い死亡率と関連は知られているが、今回は米国の大規模コホート研究2件の追跡調査から、BMIの変化と死亡率の関連を調査した。

80266人の女性と36622人の男性の、5歳、10歳、20歳、30歳、40歳時点の自分の体型を調査対象とした。また、50歳時点のBMI値を確認し、60歳から死亡までを追跡。2年ごとに生活スタイルと医療情報について、また4年ごとに食生活についての質問に回答してもらった。

5歳から50歳までの体型変化を、安定やせ型、進行やせ型、著しい進行やせ型、安定型または増加型、肥り気味または増加型の5つに分類した。その結果、生涯を通じて安定的にやせ型であった人の死亡率は女性で11.8%、男性で20.3%と最も低いことが分かった。

子どもの頃から肥り気味で、成長とともにさらに体重増加、特に中年期で大きく増加した人の死亡率が最も高く、女性19.7%、男性24.1%だった。研究者らは「長期的な健康への影響という観点から、特に中年期の体重管理を推奨する」と述べている。

第2の研究では、BMI値の増加レベルが早期死亡と関連していることを確認した。この研究は、3030万以上の人を対象とした大規模調査。喫煙の影響を排除するため、非喫煙者について分析したところ、BMI23-24で最も低い死亡率が観察された。喫煙経験がなく、20-25年以上の追跡調査ができた対象者の中では、BMI20-22の人の死亡率が最も低かった。

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