米国食品医薬品局(FDA)の食品栄養表示改訂

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2016.05.27

国際部

FDAは5月20日、包装済み食品の栄養成分表示についての改訂を発表した。アメリカでの食品栄養表示は1993年に開始され、現状、日本より細かく厳しい栄養表示が義務つけられている。今回の改訂は2006年のトランス脂肪酸の表示義務付け以来となる。

大きく変更した箇所として挙げられているのは、以下の点:

・わかりやすいデザインで「カロリー」と「一食分」の情報を表示。
・一食分として望ましい量ではなく、現実に即した一食分の摂取量を表示。1993年の発表から摂取量も大きな変更があるので更新した。
・「添加糖」については量(グラム)と一日所要量の何%に当たるかで表示。
・表示カラムを2つにして、一食分と一パック全量についてのカロリーと栄養表示をわかりやすく表示。
・一パックの大きさで食べる量が左右されるため、一食分の量の表示が必要。
・ナトリウム、食物繊維、ビタミンDなどの一日所要量の更新。
・ビタミンD、カリウムは実際の含有量と一日所要量の何%に当たるかを表示。
・「脂肪からのカロリー」表示は表示から外す。総脂肪量よりも、脂肪の種類(飽和脂肪、トランス脂肪など)の方が重要なためで、脂肪の種類の記載はこれまで通り必須。
・栄養表示の欄外に一日摂取量を表示するのが望ましい。

今回の改訂に則した新しい栄養表示への変更は2018年7月26日までに完了のこと。年商1000万ドル以下の食品企業は、ここからさらに1年の猶予期間が与えられる。

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