人工甘味料が耐糖異常と関連

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2016.06.1

国際部

人工甘味料のアスパルテームが耐糖能異常と関連しているという研究結果が5月24日、「Applied Physiology, Nutrition, and Metabolism」オンライン版に掲載された。

今回の、カナダのヨーク大学キネオロジー&健康科学部の研究は、ショ糖、果糖、アステルパーム、サッカリンが成人の肥満と耐糖性にどのような影響があるかを、国民健康栄養調査第3期のデータから考察した。この調査は、1988~1994年にかけて、2歳以上の3万3994人を対象にアメリカで実施されたものである。

人工甘味料(アスパルテームまたはサッカリン)を摂取する人で、BMIが少し高いことが観察され、この現象は女性で多いことが分かった。若い人では、ショ糖、果糖の摂取量が多く、アステルパームは使わない傾向にあった。サッカリン摂取をする人はやや年齢が高かった。砂糖の高摂取、人工甘味料の高摂取、またはそうではない人の間で、耐糖能、HOMA-IR(インスリン抵抗性を測る指標)、空腹時血漿グルコースに違いはなかった。アスパルテームの摂取にのみ、BMIと耐糖性に大きな正の関係が見られた。

研究者らは「人工甘味料のアスパルテームは、特に肥満に人で高い耐糖能異常に関連していると結論付けられる。肥満または糖尿病の人への甘味料という観点から、今後のアスパルテーム摂取が賢明な判断であるかどうかを決定する研究が必要としている」と述べている。

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