体重管理を楽にする肥満の腸内細菌治療

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2016.08.31

国際部

操作された腸内細菌による新しい肥満治療法が健康上の問題を解決する日が近いかもしれない。操作された細菌をマウスの腸内に送ることとで減量と肥満による健康への悪影響を減らすことができる。この研究の詳細は、8月24-27日にアメリカ・コロラド州ウェストミンスターで開催された米国生理学会の第2回「炎症、免疫および心血管疾患」会議(Inflammation, Immunity and Cardiovascular Disease conference)で発表された。

現在、アメリカ人の3分の1は肥満とも推計されており、新しい肥満治療法が模索されている。米国ヴァンダービルト大学薬理学のSean Davies准教授が率いるチームは、肥満関連疾患の治療、あるいは腸の細菌叢を変化させることによって疾患予防の可能性があるかを研究。食欲を抑制し、炎症を低減する小さな脂質を産生する腸内細菌を開発した。通常、肥満患者では小腸で作られるこの脂質が少ないことが分かっている。

以前の研究では高脂肪食を与えたマウスでの実験で、操作された腸内細菌が肥満を抑制することが証明されている。今回の実験では肥満予防だけではなく、アテローム性動脈硬化症および脂肪肝の予防にも効果があることが判明したという。

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