消費者の食品添加物離れの動き—米ニールセン調査

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2016.09.9

国際部

世界で健康維持への関心が高まる中、自然な食生活を求め人工を避ける傾向が最近、顕著になってきているようだ。アメリカの世論調査会社ニールセンは、このような調査結果を9月6日、発表した。

同社は「Global Health and Ingredient-Sentiment Survey」と題する調査を2016年3月1日〜23日の間、アジア太平洋、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、中東/アフリカ、北米63カ国で30,000人を超える消費者を対象にオンラインで実施した。これによると回答者のほぼ3分の2(64%)が何らかの制限のあるダイエットに従っているという。人工や加工食品を回避している消費者が多くみられる。摂取したくない成分のトップ5は 人工香料(62%)、保存料(62%)、着色料(61%)、抗生物質またはホルモン(59%)、遺伝子組換え食品(54%)だった。

食品の包装への懸念も広がっており、調査対象者の55%は BPA(ビスフェノールA)が食品パッケージや飲料缶のコーティングに使用されていた場合にはそれらの食品を避けると回答した。

地域で比較してみると、アジア太平洋地域では 保存料(67%)、人工香料(66%)、着色料(65%)の順位で避けたい成分がランクインしており、3つとも世界平均より支持率が上回っていた。北米やラテンアメリカでは人工香料、着色料への懸念は世界平均より低く、塩分と糖分の摂取を控えるとの回答率が世界平均より上回っていた。 北米の消費者はグルタミン酸ナトリウムを避ける比率も平均より高かった。ヨーロッパの消費者は抗生物質、遺伝子組換え食品を避ける比率が平均より高い結果が報告された。

参考リンク
www.nielsen.com

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