人気の自転車エクササイズに難聴の危険性

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2016.10.19

国際部

最近、人気が出てきた「スピニング」。固定バイク(自転車)を用い、効率的に脂肪を燃やし、心肺機能を高めることができる屋内自転車エクササイズだ。このスピニング中の騒音が難聴の原因となるかもしれないという研究が10月12日、「The Laryngoscope」オンライン版に掲載された。

アメリカ、ボストン市で実施されているスピニングの17コースを対象に、スマートホン向け騒音計測アプリを用いて記録した。騒音への平均曝露時間は、クラス当たり48.9 ± 1.2 分。17クラスで記録された最大音量は116.7 dBAで、アメリカ国立労働安全衛生研究所の瞬間曝露基準である140 dBAを下回った。曝露時間のうち平均31.6 ± 3.8分間は100 dBAを超えていた。この数値は、国立労働安全衛生研究所の勧告基準の1日当たり100 dBAで15分以下の曝露を超えていた。45分1クラスの平均の騒音曝露は、推奨されている8時間の労働時間の騒音曝露量の8.95 ± 1.2倍と同等だった。

スピニングのクラスでは、聴力損失の可能性がある高い騒音レベルの状況がある可能性が示された。今回の研究で利用したようなモバイル測定技術は、利用者が聴力に対するリスクを自己測定し、騒音防止策を積極的に講じることを可能にしていると著者らは述べている。

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