資生堂、台湾に新工場を設立 竣工、落成式を開催

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2016.10.31

編集部

台湾資生堂は10月15日、「台湾資生堂新竹工場」(以下 新竹工場)の竣工、落成式を開催し、稼働を開始した。

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資生堂の国際事業は1957年、台湾資生堂の設立からスタート。2017年に迎える設立60周年を機に、台湾資生堂ではこれまでにも増してより多くのお客とのつながりを深められるよう「感謝・感動・共鳴・前進」をテーマに活動していく予定で、生産活動においてこれを実現するため、今回の新工場設立に至った。

新工場の設計に当たっては、新竹の風が強いという特性を生かし、風をテーマにデザイン。ヒトやモノの効率的な動きやすさに配慮し、工場全体の流動性や循環性を重視している。

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工場建屋は「エコロジー・省エネ・廃棄物削減・健康」を設計理念とした。屋根には面積5400㎡の太陽光発電パネルを設置し、年間108万kWhの電力を発電。これにより、工場全体の電力使用量の80%をまかなうことが可能だ。

2017年1月には環境や人体への負荷を軽減するよう設計された建物に与えられるグリーンビルディングの認証を取得する予定。

同社の10か所の海外生産拠点のひとつである台湾中壢(レキ)工場は、1980年に稼動を開始し、台湾域内向けのスキンケア、メーキャップ製品、アセアン向けのメーキャップ製品などを生産していたが、稼働後35年経ったことによる建物の老朽化が課題となっていた。

全社的なマーケティング戦略と連動した生産・物流拠点の特長化・先鋭化を目指すグローバルサプライチェーン戦略の下、今後さらなる拡大が見込まれるアセアン向け製品の生産対応力強化に向け、物流倉庫として使用していた新竹敷地内に生産機能を移管した。

化粧品の製造及び品質管理において定めた国際規格(ガイドライン)である化粧品GMP(ISO22716)に準拠し、環境にも配慮したコンパクトな工場で高品質のモノづくりを実現していく。

【台湾資生堂新竹工場】
■所在地:新竹縣湖口郷光復北路60号(新竹糊口工業団地内)
■生産品:台湾域内で発売するスキンケア、メーキャップ製品とアセアン向けメーキャップ
■敷地面積:33,714㎡
■建築面積:8,040㎡
■延床面積:13,893㎡

参考リンク
資生堂グループ企業情報サイト
台湾資生堂

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