下仁田町の桑の葉を使った薬膳料理イベントを開催

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2017.03.3

編集部

群馬県下仁田町の桑の葉と実を使った薬膳料理を堪能できる「Fun Fun YAKUZEN Fes 2017」が3日、都内のぐんま情報センターぐんまちゃん家において幕を開けた。薬膳研究家の阪口すみ氏と下仁田町観光協会による主催で、せんねん灸が協賛しているイベント。

今回のイベントは、「食を絡めて観光振興しようと始めた活動。観光と食文化は切っても切れない関係で、生産者とともに下仁田の観光モデルを日本へ、ひいては世界に広めていきたい」(下仁田町観光協会 松本秀信氏)という狙いがある。

食の部分では、阪口氏と桑の生産者の神戸隆介氏(株式会社神戸万吉商店 社長)がタッグを組んで、これまで蚕のエサとしてしか扱われてこなかった桑の葉を“和のスーパーフード”として広めていく活動に取り組んでいる。「食事で体を整える“食べる文化(薬膳の文化)”をつくっていきたい」(阪口氏)考え。

桑の葉は、小松菜と比べて、日本人に不足しがちなカルシウムが1.5培、鉄が15培ある。また、ほうれん草と比べると、カロテンは10培もあるという。また、「デオキシノジリマイシン(DNJ)」という桑の葉にしかない特殊成分があり、「血糖値の上昇や体重増加を抑える働きがある」(阪口氏)。一方、実についても、アントシアニンはブルーベリーの3培あるという。

今回のイベントでは、阪口氏がプロデュースした桑を利用した薬膳料理を用意。具体的には「桑カレー」「桑の葉肉まん」「桑の葉クッキー」「桑の葉の米粉ケーキ」「桑ベリーの杏仁豆腐」。

桑の実を使った杏仁豆腐を除くと、いずれもパウダー状にした桑の葉を織り交ぜて調理している。肉まんには添加物がなく、クッキーには卵を使っておらず、杏仁豆腐には牛乳の代わりに豆乳を使うなど、「アレルギーのある人でも食べれる」(阪口氏)ように工夫が凝らされている。

また、肉まんのアンには金針菜も入っているので、気持ちをリラックスさせることが期待できる。このほか、白きくらげ、黒きくらげ、漢方生薬の黄精を使った薬膳スープもあり、肌の潤いアップやアンチエイジングにつながる献立となっている。

「食べることで体を整えるためには、今自分の体がどういう状態にあるのかを知らないといけない」(阪口氏)ことから、阪口氏が自ら監修した薬膳アプリ「Fun Fun YAKUZEN 薬膳」を開発。iPadやスマホ上で、質問に答えていくだけで自分の体質がわかり、その体質に合せた食材を紹介してくれる。阪口氏の動画による体質別アドバイスも付いている。

「Fun Fun YAKUZEN Fes 2017」では、桑の葉や実を使った薬膳料理のほか、体質診断を行う薬膳アプリ&カウンセリング、薬膳素材を販売するマルシェ、せんねん灸の体験コーナー、下仁田の物産販売、阪口氏による「美しく年を重ねるビューティフル・エイジング薬膳」と題したセミナーが開催されるなど、内容盛沢山のイベントとなっている。

【Fun Fun YAKUZEN Fes 2017の概要】
■日時: 3月4日(金)11:30~19:00、3月5日(日)11:30~17:00
■場所:ぐんま県アンテナショップ「ぐんまちゃん家」2F(東京都中央区銀座5丁目13番地19)

参考リンク
阪口すみ 漢方キッチン
群馬県下仁田町観光サイト
せんねん灸 銀座

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