アメリカではダイエットをする大人が減っている

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2017.03.15

国際部

ダイエットを試みる大人は減少傾向にあるという研究報告が3月7日、JAMAからメディア向けにリリースされた。詳細は同日「JAMA」誌に掲載された。

米国では、変わらず体重は増加の傾向にあるにも関わらず、減量しようとする大人は少なくなっているという。ジョージア・サザン大学​​ステートボロ校のJian Zhang博士らによる今回の研究では、米国国民健康栄養調査(NHANES)から1988-1994年、1999-2004年、2009-2014年の3つの期間のデータを用いて減量を試みている肥満者の割合の傾向を調査。太り過ぎ(BMI25~30未満)または肥満(BMI30以上)であった20~59歳の対象者に「過去12ヵ月間に体重を減らそうとしたか?」という質問をした。

調査対象者となったのは成人2万7350人。肥満者の割合は1988年~1994年の53%から、2009年~2014年には66%に増加していた。過体重または肥満で体重を減らそうとしている成人の割合は1988~1994年の56%、2009~2014年には49%と減少していた。もっとも減少が大きかったのは黒人女性で、1988~1994年の66%から2009~2014年の55%にまで減少した。黒人女性の肥満率が最も高く、2009~2014年では約半数(55%)が肥満だった。調整後有病率では、白人男性および女性と黒人女性で「体重を減らそうとした」という回答が著しく低下する傾向を示した。

著者らは、体重を減らそうとしている成人の数が減っている原因は、体重の誤認による減量努力の動機付けの喪失の可能性を述べている。社会的に肥満は許容される傾向にある。過体重または肥満の人でも、自分がその体重に満足しているのであれば、健康的ではないその体重を減らす動機をなくすのかもしれない。

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