ロート製薬、ヒアルロン酸が紫外線の炎症を抑制することを発見

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2017.03.23

編集部

ロート製薬株式会社(大阪府大阪市)は、ヒアルロン酸が紫外線の炎症を抑制することを発見し、シミの原因となるメラニンの産生抑制が期待できるとの新知見を明らかにした。

同社は「肌再生」や「機能性素材の探索」を研究テーマに掲げて研究拠点「ロートリサーチビレッジ京都」においてヒアルロン酸の基盤技術を研究。この中で、ヒアルロン酸が紫外線による皮膚の炎症や色素沈着に関わる細胞分泌物質の炎症因子「プロスタグランジンE2」及び「インターロイキン1α」(炎症時に分泌される物質)の産生を抑制する効果があることを発見した。

現在、同社はヒアルロン酸を配合した目薬や保湿成分入り化粧品を商品化し、市場投入している。引き続き、ヒアルロン酸の有用性・機能性を追求するため、紫外線による皮膚ダメージに着目して研究を行ってきた。
今回、ヒアルロン酸の「紫外線による皮膚へのダメージ」に対する効果を検証するため、代表的な炎症因子でメラノサイトに働きかけてメラニン産生を促進する物質「プロスタグランジンE2」および「インターロイキン1α」に着目して試験を行った。
試験方法は、紫外線を照射した表皮角化細胞にヒアルロン酸を添加し、上清中の各炎症因子量を測定した。その結果、ヒアルロン酸が紫外線照射による炎症を抑制する効果(グラフ参照)が明らかになったもの。
これらの炎症因子の産生を抑制することについて同社は「ヒアルロン酸が紫外線による炎症を抑制することを示すもので、シミの原因となるメラニンの産生を抑制することが期待できる新発見といえる。この研究成果を今後の化粧品開発に応用していきたい」としている。

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