ツムラ、2017年3月期売上高が前期比2.1%増に

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2017.05.12

編集部

株式会社ツムラ(東京都港区)は12日、2016年度決算説明会を開き、2017年3月期の売上高が前期比2.1%増の1,149億5,400万円、当期利益が同0.5%減の124億8,800万円になったと発表した。「薬価改定と生薬関連コストの影響を受けたものの、利益計画は達成」(代表取締役社長の加藤照和氏)できた内容となった。

売上高については、全体の95.4%を占める医療用漢方製剤の販売が、マイナス3%という薬価改定の影響を受けながらも、堅調に推移したことなどにより増収を達成。ただし、計画の1,154億円には届かなかった。営業利益については、前期比19.4%減の159億8,300万円となり、売上原価率の上昇が影響した。売上原価率は「薬価改定と生薬関連コストが大きく響いており、今後も上がる傾向にある」(加藤氏)との認識を示した。

新中期経営計画(2016年度~2021年度)に掲げた「漢方市場の拡大と安定成長」に関しては、大建中湯や六君子湯などの育薬処方や、補中益気湯や加味逍遥散などのGrowing処方を推進して、漢方製剤が特異的に効果を発揮する領域の拡大などを図っていく。

また、「高齢者関連」「がん」「女性関連」の3領域を重点領域に設定。このうち、「女性関連領域」については、女性のライフステージごとのケアを展開していくとして、思春期に当帰芍薬散、性成熟期に桂枝茯苓丸、当帰芍薬散、更年期に加味逍遥散といった処方を推進していく計画を盛り込んだ。

2018年3月期については、売上高1,207億円、当期利益127億円を見込んでいる。

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株式会社ツムラ

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