なかなか減らないナトリウム摂取量

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2017.06.9

国際部

一般家庭で購入された市販の食品に含まれるナトリウム量の変化を調査した結果が6月5日、「JAMA Internal Medicine」オンライン版に掲載された。

包装食品に含有されるナトリウムを削減する取り組みが米国で開始されているが、包装食品から得られる家庭単位でのナトリウムの量の変化は評価されていない。今回の調査では、購入した包装食品のナトリウム量および推奨されているナトリウム濃度に達している世帯の割合について、2000-14年の15年間の変化を評価した。調査には、米国の家庭縦断的研究である Nielsen Homescan Consumer Panel(バーコードスキャナを使用して年間を通して購入したすべての包装食品を記録した世帯の母集団ベースのサンプル)のデータ17万2042世帯分を利用した。

その結果、購入された包装食品および飲料由来のナトリウムの量は、2000年から2014年に396mg/d減少していたことがわかった。包装食品のナトリウム含有量は12.0%減少していた。特に調味料、ソース、ディップ、塩味のスナックなどの含有量の減少が大きかった。しかし、推奨されているナトリウム濃度1.1mg/kcal以下を達成している家庭は全体の2%未満だった。研究者らは、さらに協調的なナトリウム削減努力が必要としている。

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