ビタミンC60、紫外線吸収20%UPの日焼け止め専用フラーレン開発

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2017.07.6

編集部

三菱商事の子会社でエイジングケア化粧品原料のフラーレンを製造販売するビタミンC60バイオリサーチ株式会社(東京都中央区、代表取締役社長 林源太郎氏)は、2017年7月1日より日焼け止め専用フラーレン化粧品原料「サンガードフラーレンA」を販売した。この新原料は、フラーレンを紫外線吸収剤に安定的に配合することにより、紫外線の吸収能力が20%UPさせる事を実現。同時にフラーレンのブースト効果で、紫外線による赤みを抑制する特徴を持つ。
このため、化粧品メーカーが販売する日焼け止め等のサンケア製品にエイジングケア原料フラーレンをより効果的に配合しやすくなり、日焼け止め、ファンデーション、BBクリームなどの用途拡大が一段と期待されている。

 同社は、日焼け止めにフラーレンを配合することによる紫外線の吸収能力アップを実証するため、フラーレンを含む日焼け止めクリームを調整し、SPFアナライザーで吸収スペクトルを測定した。その結果、1ppmフラーレン配合日焼け止めが、フラーレン配合日焼け止めに比べて紫外線の吸収能力が20%向上したことを実証(エビデンス)したもの。フラーレン配合による吸収能力20%アップのデータ図参照。

この紫外線吸収能力の向上確認と合わせて紫外線による赤みを抑制する実証実験を行った。
実験は、被経者10名に対して1平方センチメートル当たり1ミリグラムを塗布して赤み抑制の臨床試験をおこなった。その結果、サンガード(SF)配合の赤身抑制が-0.76と抑制効果が高いことが実証された(赤み抑制臨床試験データ図参照)。

同社は、サンガードフラーレンA に続いて、8月にヘアケア専用のフラーレン「ヘアシャイニーフラーレン」を開発した。
ヘアシャイニーフラーレンは、エステル油、乳化剤等でフラーレンを安定に可溶化し、ナノエマルジョン化することで、フラーレンの特徴である抗酸化機能を生かして毛髪への浸透を促進する。

毛髪浸透の試験として同社は、油溶性色素ナイルレッドを1ppm配合した1%ヘアシャイニーフラーレン水分散液を調製して試験液を作製。 損傷毛髪に25℃15分間浸し、その後ドライヤーで乾燥した。また、毛髪断面切片を作製して蛍光顕微鏡で観察し、ナノエマルジョンが毛髪へ浸透する事を確認した。8月から毛髪の悩みに対応する「美髪訴求原料」として提案・拡販して行く。

同社は、2015年に「モイストフラーレン」「ヴェールフラーレン」に続き、今度、サンケア、ヘアケア専用のフラーレンを追加投入したことで、化粧品原料市場においてフラーレンを提案できる道を開いた。

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