脳刺激活動は認知機能を改善する?−米国調査

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2017.08.16

国際部

アメリカで退職者や高齢者を支援する非営利団体(AARP)は、最近、実施した調査結果から、音楽、教育、社会的活動など認知刺激活動( cognitively stimulating activities )を行った成人は、行わなかった成人よりも認知機能や健康状態が改善したと自己報告していることを8月10日、明らかにした。

AARPは、2017年5月3〜18日にわたり40歳以上のアメリカ人1,140人を対象にオンラインでアンケート調査を実施した。認知刺激活動には 音楽的活動、創造的活動、教育活動、身体運動、社会的活動、およびゲーム、パズルなどが含まれるという。 今回の調査ではアメリカ人の40歳以上の成人は平均して週に8種類の認知刺激活動を実践していた。最も人気のある活動は「ニュースを読む/聴く」81%で、食事を調理/準備する(78%)、読書(66%)、身体活動(56%)、友人/家族と一緒に食事する(50%)と続いた。

男女での比較調査では、女性の方が認知刺激活動への関与が高い結果がでた。週平均の活動種目数では、女性9.2に対して男性は7.5種目。女性はメンタルを刺激する活動へも関心が高いようで、50%の女性は日常の活動に取り入れたいと考えているという。これに対し、男性では、39%が「関心あり」と回答した。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校Longevity Centreのディレクター・ Gary Small氏は、「脳を働かせれば、脳が働くでしょう」などと調査結果についてコメントしている。

認知刺激活動への障壁についての設問では、多くの回答者はどの活動が脳の健康を促進するのか不明であると指摘しており、これらの活動への社会的支援の欠如の声もあがった。

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