アメリカ人の幸福度上昇ーハリス世論調査結果

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2017.09.7

国際部

米世論調査会社ハリスは、同社がアンケート調査した「2017 Harris Poll Survey of American Happiness」の中で、2017年のアメリカの幸福度は昨年より2ポイント上昇して33%だったと8月25日、発表した。アメリカの幸福は、家族や地域社会、そして信仰心(宗教)と結びついてやや回復したのではないかとみられる。

家庭環境についての質問では、回答者の86%が「 家族と積極的な関係を持っている」と同意している。また回答者の71%は、「自身の信仰心は有益な指導力となる」と回答し、2016年の66%から5ポイント上昇。健康面の質問では、53%が「めったに自身の健康を心配しない」と回答し、2016年の48%から5ポイント上昇した結果となった。

一方、アメリカ人が懸念していることは何なのだろうか?マルチタスク、自由時間を奪う職場環境で、アメリカ人の3分の1以上(37%)が「趣味や娯楽をめったに楽しまない」と回答したという。昨年の33%より4ポイント上昇した。

これらの結果は、アメリカ人は昨年よりやや幸せになったがそれほど幸せではないことを示唆する、としている。同社は、世界的な金融危機の真只中であった2008年より幸福度のアンケート調査を開始した。2008年の幸福指数は35%だったという。幸福はすぐに恩恵を受けるものではなく、アメリカ人の43%は「すぐにできることから多くの利益をえることはできない」と思っている。未来への予知数として幸福を見ているのではないかという見方もある。

今回の調査は、2017年5月11〜22日の間に18歳以上の米国人2,202人を対象に英語とスペイン度でオンラインで実施された。対象者のなかには、ヒスパニック系アメリカ人464人とアジア系アメリカ人150人を含む。

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