遅い就寝時間と睡眠不足で肥満児が増える

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2017.09.22

国際部

就寝時間が遅く睡眠不足の子供の体重が増加しやすい可能性があることが9月6日、英国バーミンガム大学から発表された。研究の詳細は「Journal of Epidemiology」オンラインに掲載されている。この研究ではさらに、睡眠時間が十分であっても、就寝時間が遅い子供では肥満リスクが高いことも示されている。

研究はバーミンガム大学、中山大学、広州疾病管理予防センターによるもので、中国南部にある広州市に住む9~12歳までの2795人の睡眠習慣を調査、睡眠時間と体脂肪量の関係を検討した。調査結果から、睡眠時間が長い子供は、睡眠時間が少ない子供よりもBMIスコアが低いことが示された。子供の就寝1時間後に、BMIスコアがわずかに増加していることも確認された。BMIスコアの変化はわずかでも臨床的に重要であり、健康成果の有意な変化に関連する。

ヨーロッパや米国で行われた同様の調査に比べ、中国の子供たちの睡眠時間は短かった。「これらの相違は文化的なものであり、中国では子供の学習や学業成績に対する過度の期待によるものと思われる」と研究者らは述べている。また「中国では急速な経済発展に伴う伝統的な食生活の変化、居住環境の変化、生活習慣の変化に起因する肥満の蔓延は驚くべきもの」という懸念も示された。

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