難治性ニキビ薬、顔のいぼにも有効

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2017.09.27

国際部

ニキビ治療薬が顔にできたいぼ(疣贅)にも効果がみられたという論文が9月13日、「International Journal of Dermatology」オンラインに掲載された。顔や手に出来る平らないぼ「扁平疣贅」はHPVウイルスが表皮につくことで起こる。若い女性での発症が多く、顔や手の甲などに見られる。

今回の研究では、ニキビ治療薬として知られているイソトレチノインの扁平疣贅への効果を評価した。イソトレチノインは経口(飲み薬)と局所(塗り薬)を比較した。複数の扁平疣贅を有する患者40人を対象に、治療期間3か月または疣贅の完治のどちらか早い時期を最終目標とした。また、完治した患者を対象に4か月間の追跡を行い、再発率を記録した。

その結果3か月の治療期間で、経口イソトレチノイン治療群の69%が完治、31%が部分完治を報告した。局所イソトレチノイン治療群では38%が完治、46%が部分完治、2%の患者で反応がなかった。経口イソトレチノイン治療の副作用としては口唇炎が見られた。局所イソトレチノイン治療の副作用では重度の紅班または落屑が見られ、5人の患者が治療を中止した。海外では難治性ニキビ治療薬アキュテインなどとして承認されている経口イソトレチノインは、局所イソトレチノインより良好で早期の応答を示すことが明らかとなった。

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