肥満女性は乳がん検診をより頻繁に受けるべき

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2017.11.24

国際部

BMI(体格指数)が高い女性は乳がん検診の間隔を短くしたほうがいいかもしれないという研究報告が11月20日、北米放射線学会(the Radiological Society of North America:RSNA)からプレスリリースされた。今回の研究は、米国シカゴで11月26日から12月1日に開催の北米放射線学会年次総会で発表予定。

スウェーデンKarolinska University HospitalのFredrik Strand医師らは、2001~08年にかけて実施された乳がんスクリーニングコホートから侵襲性乳がんの2358症例を調査した。その結果、BMIとPD(乳腺密度)が検診で検出された乳がんの大きさと相関することを発見した。PDは小さい腫瘍と相関し、BMIは大きい腫瘍と相関した。小さい腫瘍と比べて、大きい腫瘍は予後不良と相関していた(ハザード比2.66)。中間期がんに関しては、BMIが高い女性は低い女性にくらべて予後が悪かった(同2.01)。

BMIは、検診で検出された乳がんおよび中間期乳がんで2cmを超える腫瘍が検出されることに関連する唯一のリスク因子であると結論された。BMIが高い女性の乳がん検診の間隔を短縮することが重要であることも示唆された。

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