口内細菌叢が発がんリスクと関連

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2017.12.6

国際部

口内環境と発がんリスクに関係があるとする研究が12月1日、「Cancer Research」オンラインに掲載された。近年、疾病予防や老化抑制などに関わる腸内細菌叢(マイクロバイオーム)に関心が高まっているが、今回の研究は、ヒトの口内細菌叢の組成が食道腺がんおよび食道扁平上皮がんのリスク上昇に関連するというもの。

ニューヨーク大学医学部のBrandilyn A. Peters博士らは、口腔内の微生物と食道腺がんおよび食道扁平上皮がんリスクとの関連を、症例マッチドコホートから16srRNA遺伝子シークエンスを用いて評価した。口内細菌サンプルは洗口液から採取した。その結果、歯周病菌のひとつ、タネレラ・フォーシータ(Tannerella foryythia)が食道腺がんリスク上昇と相関することを発見した。 Neisseria属およびStreptococcus pneumoniae類が少ないことと、食道腺がんリスクが低いことにも関連が見られた。に生物を用いたカロテノイド生合成は、食道腺癌予防と関連していた。

研究者らは「今回の知見は、食道腺がんおよび食道扁平上皮がんの早期発見と予防に潜在的な可能性を見出している」と述べている。

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