米ターゲット、 Shipt買収で即日配送サービスの提供へ

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2017.12.15

国際部

米小売大手のターゲットは、アラバマ州を拠点に食料品の即日配送サービスを展開するベンチャーShipt(シプト)社を現金5億5000万ドルで買収すると、12月13日、発表した。同社はシプトのeコマースのプラットフォームと利用者のコミュニティを活用し、顧客に迅速かつ効率的な即日配送のサービスを提供していく。

2018年初頭には、対象店舗のおよそ半分の店舗で同日配達のサービスが提供できる見通しで、食料品、家庭用品、生活必需品、電子製品などが対象となる。2019年末までに、主要カテゴリのすべての商品の翌日配達を可能にする計画としている。

シプトは2014年にアラバマ州バーミンガムに創設、地域に密着して顧客に便利で効率のよりオンラインショッピングと同日配達のサービスを提供する事業を開始した。利用者は『シプト』アプリを使用して、地域の食料品や日用品の小売店で買いたい商品をオンライン注文する。購入した商品はまとめて、数時間以内でシプトのスタッフが配達してくれるというシステム。利便性が顧客層を増やし現在、72の都市にまでビジネスを拡大している。

今回の買収について、ターゲットの副社長兼最高執行責任者(COO)のジョン・マリガン氏は、“全米の顧客に手ごろな価格で即日配達を提供する能力を劇的に加速させる”などと述べている。ターゲットは、最近、買収した輸送会社グランド・ジャンクション社との統合にあたり、シプトの専門知識を活用してサプライチェーンの強化を図る方針。

参考リンク
shipt.com
target.com

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