ニキビ重症度、血漿ホモシステイン濃度と関係

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2017.12.18

国際部

尋常性座瘡(ニキビ)の重症度は血液中のホモシステイン濃度に関係するという研究論文が11月21日「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。

必須アミノ酸の一つであるメチオニンの代謝で産生される中間代謝物の「ホモシステイン」。血漿ホモシステイン濃度は男性で高く、加齢によっても高くなる。また、喫煙、コーヒーなどのし好品摂取による補酵素(B16、B12、葉酸など)の不足によっても高くなる。高ホモシステイン血症は、心臓・脳血管障害の脳血管障害や動脈硬化、血栓症などの発症との関係が明らかにされている。

今回は、ニキビ患者のホモシステイン濃度について調査した。年齢・性別を一致させたニキビ患者124人とニキビの無い健常な対照者70人全員の血中のホモシステイン濃度を検査した結果、重度および中等度のニキビがある患者は男女ともに血漿ホモシステインレベルが、健常対照者より有意に高かった(P<0.05)。 正常範囲(10mmol / L)以上のホモシステイン濃度を持つ人の割合もニキビ患者で有意に高かった。ニキビ患者の重症度は、血清ホモシステイン濃度と正の相関にあった(P<0.01)。研究者らは、高ホモシステイン血症は、尋常性座瘡の独立したリスク因子であり、濃度の測定はニキビ患者にとって重要と述べている。

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