テイカ、米TRS Technologiesを30億円で買収

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2017.12.22

編集部

テイカ株式会社(大阪府大阪市)は22日、米TRS Technologiesの全株式を取得し、子会社化することを決議したと発表した。買収金額は約30億円。2018年1月5日に株式を取得する予定。

TRSは1990年に設立された、圧電単結晶に注力しているリーディングカンパニーで、直近2016年12月期の売上高は985万3000ドル(約11億円)。圧電単結晶は、電気エネルギーから振動エネルギーへの変換効率に優れ、超音波診断装置の診断画像の高画質化を実現できるため、プレミアムグレードの超音波診断装置への採用が増えている。

これにより、医療現場における診断の質の向上と、新たな応用分野の開拓が期待できるとしている。また、テイカの圧電セラミックスと圧電単結晶は極めて高い補完関係にある。

テイカのヘルスケア分野は好調に推移しており、超音波判断装置に使用される同社の圧電セラミックスは高品質と高い技術力が評価され、世界トップシェアを誇る。ただ、テイカの主力製品である酸化チタンが、優れた白色顔料として、塗料や化粧品材料などに使われているのに対して、医療分野の圧電セラミックス事業の売上規模は小さかった。

参考リンク
テイカ株式会社

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